おおすみ事故の俺的まとめ

海自艦、右に急旋回 釣り船の衝突回避か 専門サイト公開(産経新聞) - Y!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140117-00000117-san-soci  魚拓

自衛艦おおすみの接触事故について,AIS(船舶自動識別装置)のデータによれば,事故直前おおすみは南に向かって直進中であったことが公表された.(参考サイト:Marine Traffic

報道されている釣り船の乗客の証言との食い違いが大きいが,船舶免許持ってる人にはけっこう納得って人も多いんじゃないだろうか.

近傍に目標物のない海上で,他の船舶との関係を「目測」で知ろうとする場合,基本的に
・相手船舶との距離の変化
・相手船舶との角度の変化
・体感加速度
を組み合わせて相対的に推測することになる.

操縦者であれば,自分の操船,例えば「舵をどちらに切った」なども情報として組み合わせて推測ができるのだが,ただ乗っていただけの釣り客で,しかも揺れる小型船の上ではよほど急激な加速度の変化を感じない限り,自分がまっすぐ進んでいる前提でこれらの変化を認識してしまうことは十分に考えられる.

つまり,釣り船乗客の主観で相手船舶の動きと感じていたものが,実際には自身の乗っている船舶の動きであった可能性が高いと俺は考えている.

ざっと図にするとこんな感じ.

おおすみ1 


もしこの推測が正しければ,おおすみ側に非は無い.あえておおすみ側に非を指摘するなら,結果論的ではあるけど「回避するために右に舵を切らなければ転覆には至らなかったかもしれない」ということぐらいか.

ただ,この推測の中でひとつ引っかかるのは,釣り船がおおすみを追い越した後に減速したとしたら,なぜ?という点.残念ながら操縦者が亡くなっているので,その理由は永遠にわからないままなのかもしれない.

釣り船の検分が進んで,GPS等の情報が出てくればもう少し何かわかるかもしれないんだけどね.




おっと肝心なこと書き忘れてた.

追越し船は、この法律の他の規定にかかわらず、追い越される船舶を確実に追い越し、かつ、その船舶から十分に遠ざかるまでその船舶の進路を避けなければならない。(海上衝突予防法 第十三条)


俺の推測通りに釣り船側が追い越したのだとしたら,もちろん回避義務釣り船側にあるね.


 2014/01/21 追記

【自衛艦おおすみ衝突事故】目撃者「釣り船が衝突」 救助の2人と食い違い - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140118/hrs14011817370005-n1.htm (魚拓


ついに陸からの目撃証言が出てきた…と同時にパッタリと報道が止んだとの声も聞こえてくる.

このまま忘れ去られるのも気に入らないので,前に描いた俺の推測図にそれらの証言を取り込んでみた.

おおすみ2 

こんな感じ.ポイントはおおすみが汽笛による警告(短音5回)を鳴らしている間に釣り船が後方から接近しているところ.

ちなみに短音5回というのは船舶の汽笛信号(世界共通)で「疑問符/注意喚起」の意味.衝突コースにある避行船(回避義務のある船舶)が適切な回避行動を取らない場合など,相手船舶の意図が不明な場合に使用されるものだ.

つまり「お前何考えてんだ!?」という意味.

おおすみは,後方から異常な接近をする釣り船を認識し,適切な警告を行っているということだ.

とりあえずこの目撃証言が確かならば,少なくともおおすみ側の見張りは後方まで完璧であったということが証明されることになるね.

いよいよ問題は,釣り船がなぜおおすみに異常接近したのかの一点に絞られる.

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[ 2014/01/17 23:36 ] つぶやき放題 | TB(0) | CM(0)

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